公募研究 国立遺伝学研究所・平田 普三

ロコモーション発達過程におけるグリシン作動性シナプスの形成

国立遺伝学研究所・新分野創造センター 准教授

平田 普三 

 脊椎動物はどのように運動を発達させていくのだろうか?グリシン作動性シナプス伝達はロコモーションにおける左右の運動リズム生成に重要で、これに異常があると動物は運動発達過程で、硬直性の異常運動をするようになる。ゼブラフィッシュは発生が早い、遺伝学か可能、ライブイメージングが容易などの利点から神経科学研究のモデル動物として有用である。ゼブラフィッシュではグリシン作動性シナプスは受精後2日程度で形成され、運動制御に寄与する。このシナプス形成は遺伝的プログラムが必要だが、実際にはそれだけではなく、シナプス形成にシナプス伝達が必要である。本研究では、ゼブラフィッシュをモデルとして、運動発達期のグリシン作動性シナプス形成に注目し、その活動依存性形成の分子レベルでの理解を目指す。

 

  

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