公募研究 埼玉大学・安藤 恵子
線虫の出力系回路における神経活動の可視化と解析
埼玉大学・脳科学融合研究センター 特任准教授
安藤 恵子
歩行、飛翔、遊泳、呼吸などのリズム運動は無脊椎動物から哺乳動物まで広く認められる基本的運動であるが、リズム運動時の神経回路の動作機構や運動パターンの形成のしくみについてはよくわかっていない。線虫は302個の神経細胞からなるシンプルな神経系を持ち、リズミカルな蛇行運動によって移動する。本研究では、線虫の行動と神経活動を同時に記録し解析するために、蛍光カルシウムセンサー(改良型G-CaMP)を用いて移動運動中の線虫の神経筋活動をリアルタイムで画像化するシステムを開発する。このシステムを用いて野生型および神経機能分子変異体における自由運動下での神経筋活動を詳細に解析し、リズム運動における運動出力系回路の動作原理の解明を目指す。
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