大阪大学・木村 幸太郎

線虫C.elegans行動制御・解析システムの開発

大阪大学・大学院理学研究科 特任准教授

木村 幸太郎

 複雑なネットワーク構造を持つ脳・神経系の活動は、主として個体の行動に反映される。本研究では、光刺激を用いて線虫C. elegans個体の神経細胞の活動を制御し、その行動への影響を迅速かつ詳細に記録・解析できるシステムを構築する。具体的には、channelrhodopsinやhalorhodopsinを用いたoptogeneticsにおける光刺激用の強力な照明を新たに開発すること及び実験条件の最適化によって、C. elegans行動の一般的なアッセイ条件 (6 – 9cmプレートを使用) でのoptogeneticsによる神経活動制御を可能とする。さらに、この新たな照明系を我々がこれまでに開発したC. elegans行動解析システムと組合わせて「行動制御・解析システム」とする。このシステムを用いる事によって、特定の神経細胞の活動パターンの変化が、我々が注目している匂い忌避行動のどのような側面に反映されるのかを明らかにする。

 

  

 

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