公募研究 東京農業大学・喜田 聡

記憶想起の分子制御基盤解明と記憶想起障害を示すモデルマウス開発の試み

東京農業大学・応用生物科学部 教授

喜田 聡

 記憶制御とサーカディアンリズムの関係性は明らかではない。本研究では、視交叉上核により制御される行動リズムは正常であるものの、記憶制御の中枢である前脳領域においてのみサーカディアン転写リズムが破壊されたドミナントネガティブ型BMAL1(dnBMAL1)発現マウスを用いて、記憶のサーカディアン制御基盤を解析する。現在までの解析から、このdnBMAL1発現マウスでは記憶想起に障害が観察されており、記憶想起とサーカディアンリズムの関係性が示唆されている。この2年間で、以上の解析をさらに進めると共に、dnBMAL1マウスの記憶想起障害モデルマウスとしての有用性の検証とBMAL1を中心とした記憶想起制御の分子機構に関しても解析を進める。

 

satoshi kida 2011

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