アウトリーチ活動 青森県立三本木高校
アウトリーチ活動 青森県立三本木高校
平成22年9月11日
岩手大学工学部 新貝鉚蔵
総括班のアウトリーチ活動の1つとして、青森県立三本木高校の高校生に新貝が補助の院生と共に講義・実習をしました。以下その報告です。
計画段階では希望者30名で準備をしましたが、直前になって運動部系の行事が重なった為に9名だけの参加に変更となりました。ちょっとびっくりでしたが「自主的に参加を希望した生徒です」と仲介の八木田先生の説明で、喜んで行きますと9月11日(土)10:00に顕微鏡3台を車に積んで、強雨の中を岩手大学を出発。三本木高校に13時過ぎに到着。
13:30~14:20 新学術領域研究「神経系の動作原理を明らかにするためのシステム分子行動学」のアウトリーチ活動の一環ということを強調して、講義「線虫 C.エレガンスの行動を制御する神経系と遺伝子」をしました。今回はモデリングの話題を少し加えました。
14:20~15:30 線虫の行動に関する実習。9名を3グループに分けて、①正常な条件下で育てた虫のNaClへの誘引、②NaCl存在下で飢餓させた虫の誘引が弱くなる、③酸忌避、の何れかの実験をしてもらい、その後討論しました。 生徒さんの約半数は生物を受講していて、残りは物理と化学を受講しているとのこと。 10分程度の練習で、ピッカーで上手に虫を拾って他の皿に移せるようになり、さすがに若い人は上達が早いと感心。 実験はほぼうまく行ったので、参加者は納得の様子で教える側もうれしくなります。
写真2枚(三本木高校佐藤聡一先生に頂いたもの)は実習風景です。 昨年度から数えて3回目なので線虫を主とした話は慣れましたので、次の機会には他の生物を勉強して講義に加えたいと思います。
せっかく来たのだからと、帰りに市内の新渡戸記念館という場所に寄ってみました。新渡戸稲造(若い人はご存じないかも知れませんが、盛岡市出身で戦前に国際連盟事務次長を務めた)の祖父と父が三本木原野開拓の指導者だったので2人の銅像がありました。それを見て18:30岩手大学に帰着。
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