アウトリーチ活動 岩手県立水沢高校
アウトリーチ活動 岩手県立水沢高校
平成22年9月16日
岩手大学工学部 新貝鉚蔵
総括班アウトリーチ活動として2010年度2回目の高校生向け講義・演習を、岩手大学を訪問した岩手県立水沢高校の生徒の皆さんに対して行いました。
当日、私は別予定が入ったので初めの挨拶で本新学術領域研究の目的と意義を説明しただけで、計画研究の研究分担者である若林篤光さんに講義・演習をやって頂きました(写真)。以下は若林さんの報告です。 (以上、新貝記)
9月16日(木曜日)岩手県立水沢高等学校1年生15名に対し、体験実習を行った。今回の実習では実験動物として線虫を用い、食塩に対する走化性に関する学習の実験を実施した。
実験に先立って、パブロフの犬などに代表される古典的な条件づけ学習(連合学習)や、慣れなどの非連合学習に関して簡単に解説し、神経科学研究におけるモデル生物の重要性について説明を行った後に走化性行動実験を行った。エサを充分に与えて飼育した野生型の線虫、および食塩の存在下で飢餓を経験した線虫で観察される走化性行動の違いに生徒らは驚きを示し、このような違いが生じる仕組みについて考察した。生徒の多くは実験を通して連合学習に関する理解を深めた。生徒同士で比較的活発な議論が行われ、生徒らの関心の高さがうかがわれた。
本実習を実施するに当たり、実験方法に関しアドバイスをいただいた、東京大学の富岡征大博士にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
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